正反対の二人



「怪我はねえみたいだな。」






怖い怖い顔、近づけないで



まさかこのひとも殴るつもりじゃ



そう思って恐怖に歯を食いしばる。







ん?


殴らないの?



というか!!


この人私を助けてくれたんだった。



怖いけどお礼言わなきゃ







「えっと、助けてくれてありがとうございます。」





ゆうきを出して言ってみた。






あれ?



なんかじっと見てる。



またしてもオーラに圧倒される



ドキドキ





緊張に鼓動が早くなる。





なんか変な汗出てきた。




「お前_?」



「?」



この人近くで見ても綺麗な人だな・・・・・




覗き込まれて恐る恐る目を合わせてみると



真っ黒、だけどどこか神秘的な輝きを放っている瞳にすいこまれそうになった。







そのまましばらく見つめ合って?いると





「いってぇーてめえなにしやがる!!」




その声でプツンと細い糸が切れるように緊張が溶けた




そして声がした方を見ると









突然あの男が起き上がったのが見えた。


そして腕を振り上げて襲ってくる。




狙いはあの綺麗な男の子だ。




「あ、危ない」



私は咄嗟に動こうとしたが




いたっ




さっきサラリーマンの人をかばったとき・・・・・





脇腹のあたりが痣になっているのだろう。




ズキリと痛みが走る。









ガン













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