正反対の二人









『もう俺を守んなくていいって言ってんの!!』







『とにかく、もう、話しかけんなよ。』








今でも鮮明に思い出せる楓の言葉。



あの言葉が未だ胸に刺さったまま抜けない。



あの時楓は自分がいじめられたのは私のせいだといっていた。



私は楓に会いたいと思ってる。



でも楓はそれを望まないんじゃないか。










「ねえ、ホントどうしたのよ。やっぱあんたたち何かあったでしょう。





ナムが急に引っ越してから楓くん目に見えておかしくなったし。」







優が本気で心配している。





大丈夫だと笑って見せれば引きつってしまった。











そうだよね、私もあんなことにならなければ真っ先に笑って楓にあいに言ってた。













でももう友達ですらないんだよね。











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