正反対の二人
「ハア?楓君と話すのになんで私がついていくのよ」
「だって。こんなこと優にしか頼めなくって」
「しけた顔しないで。いくら楓君でも奈夢をいきなり殴ったりしないから。」
へっ?
殴る?
あの可愛い楓が?
いやいやそうゆう心配はしてないんだけど
幼い楓の姿を脳裏に移す。
まるで女の子のように可愛い楓。
あの頃の私は楓を弟のように思ってて、なにより守らなきゃいけない存在だった。
いつもほかの男の子達にいじめられてて
その痛みを知っている楓が人を殴るなんて考えられない。