正反対の二人
「は?ご・め・ん・な・さ・い、だろ」
私のほっぺを掴んで左右に伸ばす
「いた、いたい、いたい」
ちょ、力強い、絶対に赤くなってるから
「俺はお前を見て一発で気づいたのにさ」
私の頬を引っ張りながら楓がいってる
「なんでお前は俺に気づかなかったわけ」
少々苛立ちを含んだ声
わかるわけないよ
楓、変わりすぎだし
可愛かった楓は威圧をも含む美青年へと成長していた。
ちからも強くなって、背も高くなってあの頃より男の子らしくなった。