正反対の二人
4、過去の過ちと現在~side楓
side楓
幼い頃、なむに言ってしまった言葉を忘れない。
幼い頃の俺は弱かった。
生まれ持った女顔のせいでよくいからかわれていじめられていた。
「オカマ」
「女男!」
「男のくせに弱虫」
俺を罵しる言葉とともに滞りない暴力。
誰からも助けが得られなくて半ば諦めていた。
どんよりと灰色に染まった世界はそんな俺を嘲笑ってるきがして
俺は抵抗することをやめた。
そんなある日あいつは突然現れたんだ。
「あんたたち!!何してんのよ!!」
その大声とともに滞りのない暴力はやんだ
「大丈夫?」
そう言って俺に手を差し伸べて、
「怪我してる、ちょっと待って」
擦り傷だらけの俺を見て
ポケットからうさぎの絆創膏を取り出す。
「て、出して」
その瞬間、俺の世界が始めて色付いた気がした。