正反対の二人



するとグループの一人が俺の膝に貼ってあるうさぎの絆創膏に気づいて指を指して笑いながら言った。












「おいみろよ、こいつ男のくせにうさぎの絆創膏を貼ってるぜ」









「男のくせにうさぎなんて変なの」










「うさぎは女の子が貼るものでしょ」










「気持ち悪いっツーの」




そう言って





バシ





頬を殴られた。





でもその痛みよりも今は




うさぎの絆創膏をしていたことを笑われて





羞恥で顔が真っ赤になった。







男でうさぎの絆創膏を貼るのはおかしいこと?









愚かな俺はその時思ってしまった。








この絆創膏のせいで俺はいじめられたのか、と





「こらーー。楓をいじめるな。」





その時、ナムの声が遠くの方で聞こえた
















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