正反対の二人
「楓を馬鹿になんてしてない!!本当に可愛いと思って言ってるの!」
「男が可愛いなんて言われて喜ぶわけないだろ!!正直に言ってずっと嫌だった。」
そんな私は出会ってから今まで楓に可愛いって言ってきた。
楓は可愛いって私が言うたびに傷ついていたの?
「もう俺を守んなくていいって言ってんの!!」
唖然として固まる私。
怒っている楓はに私を突き放す決定的な一言を言った。
そんな。
でも、私の行動が原因なら仕方ないかもしれない。
あれ
なんで
涙が
出るの?
「とにかく、もう、俺に話しかけんなよ」
楓の言葉がナイフのように私の胸に突き刺さった。
ヤダ
楓
行かないで
公園には立ち尽くす私だけが残った。