クールな先輩を恋の矢で射止めます
Chapter 1
「…もらうだけでいいから」
「バレー部、初心者でも大歓迎です‼お願いしまーす!」
「体力に自信ある人、野球部で一緒にやりませんか?
マネージャーも同時募集してまーす!」
4月。学校の周りには満開の桜。
ひらひらと花びらが落ちてきて、まるで結婚式のライスシャワーのようにお祝いされているみたい。
校門に足を踏み入れると、道の両側に制服やジャージ、ユニフォームを来た先輩たちがいて部員募集のチラシを配っていた。
「見学だけでも、見に来てください!女子バドミントン部でーす」
良かったらと言って、歩いていたあたしにチラシを差し出された。
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