クールな先輩を恋の矢で射止めます
「悪いな。雪名って弓道は本当に凄いんだけど、他のところは今のような感じなんだよね…!
女子に対しても、基本的には近づくなオーラを全開で出してるからせっかくかっこいい顔つきしてるのにもったいないよな~」
「そうなんですか…!」
近づくなオーラか……。
女子と間違えちゃったことはあったけど、でも初めて会った時のあの行動からすればそんなに想像とはかけ離れてないかも。
「あとさ、入部についてだけど他の部活と違って使うもの揃えると
少し高くなっちゃうんだけど大丈夫かな?」
先輩は指折りに必要なものを言っていく。
そっか、目の前の雪名先輩が身にまとってるもの、持っているものすべて揃えなければいけないのか。
お母さんとお父さんお金出してくれるかな……。
さっきまでやりたい!と思ってた気持ちがさーっと消えて行った。