クールな先輩を恋の矢で射止めます
「ただいまー!お母さん!!あたし、弓道やりたい‼」
家に帰るとすぐにお母さんのいるリビングに向かった。
「おかえり、そんなドタドタ足音立てて来たと思ったらどうしたの?
落ち着いて話してみなさい」
あたしを迎えてくれたお母さんはソファーに座るように促して、麦茶を持ってきてくれた。
ごくごくと麦茶を一気に飲んで、喉を潤すとあたしは先週雪名先輩に部員募集のチラシをもらったことから今日の部活見学のことまで全部話した。
「……だからね、あたし、高校では弓道をやりたいの。
お金はかかっちゃうけど3年の最後まで続けるって約束するから!」
パチンと両手を合わせてお母さんにお願いをした。