クールな先輩を恋の矢で射止めます
あたしはぎゅっと目を瞑った。
このままもう寝ちゃおうかなと思った瞬間だった。
"バイトしてお金稼いだら、弓道部に入れるんじゃない?"
「そうだっ!」
あたしはすぐにベッドから起き上がった。
入部できるのは遅くなっちゃうかもしれないけど、それでも山崎先輩がいいって言ってくれたら……
あたし、弓道部に入部できる!!
それに自分でお金を用意するって言えば、お母さんやお父さんからの許可だっていらない!
高校生になったんだもん、働いてみたい!って気持ちもあったし。
「そうしよう、お母さんに良い返事もらえなくても、自分でやればいいんだよね!」
そういい聞かせると早速明日からバイト先を探すことに決めた。