クールな先輩を恋の矢で射止めます



「雪名」と山崎先輩は制すると、花ちゃんは何か話があって俺のこと呼んでくれたんでしょ?と聞いてきた。



そうだよ、大事なこと言いに来たのに。



あたしが先に違うこと聞いちゃったから本題から遠ざかってしまった。




「あの……えっと……あたし、この間入りますって言ったんですけど……ごめんなさい。



事情があってすぐには入れなくなってしまって……」



俯きながらゆっくり二人に伝えた。



お金出してもらえないのはお姉ちゃんの受験のこともあるだろうけど



きっと一番はお父さんとお母さんに不甲斐ないと思われているから。



でも、あたしは今は入れなかったとしても、今回の弓道に限っては絶対にあきらめたりしない。



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