クールな先輩を恋の矢で射止めます
「じゃあ本題に入るよ。花ちゃんが決めたのならそれでいいけど
昨日のケーキ屋さんでアルバイトしてたってことは部活は入らないってこと?」
やっぱりそう思うよね。
それでここには雪名先輩は怒っていないわけだし……。
ここまで来たんだ、もう本当のことを言うしかない。
親にお金を出してもらえなくて恥ずかしいと思ってる場合じゃない。
「……部活は来月に先輩たちとお話したとおり入るつもりです。
でもお姉ちゃんが今年受験生で、お金がかかるのと
あたし自身何かを最後まで頑張ったことがないから出してもらえないんです」
「なるほど。それで資金集めのバイトっていうことか」
うんうんと頷きながら、後でちゃんと雪名には俺から言っとくからねと言ってくれた。