クールな先輩を恋の矢で射止めます



「次はちゃんと覚えててよ?俺たちどんだけ頼りないんだよ、なー?雪名」



「え……」



後ろにはちょうど来た雪名先輩の姿があって。



「ないだろ、そりゃ。お前の言葉は全然響かない」



「雪名、ケンカ売ってんだろ?」



と山崎先輩は彼に向かって言ったけど、当の本人は無視をして入り口横の部屋に入ってしまったみたい。



「なんかむかつく。でね、花ちゃん、俺がこの間言ったのはさ。



"もし俺でよければ相談にいつでものるし、



弓道のことだったら俺よりも雪名の方が頼りになるから何かあったら言ってな”って。



こういうピンチの時のために俺たちはいるんだよ?」



山崎先輩の言葉になんだか自分が夢を見ているような感じがしてきた……。



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