クールな先輩を恋の矢で射止めます
よく見ると、弓矢の羽根がなくなってたり、ゴムが伸びぎみだったり、矢を入れる筒が年期入ってるのが分かるけど
それでもあたしには気にもならないくらいとっても嬉しい。
「あぁ、あくまで一時しのぎに過ぎないからな」
「ありがとうございます‼あたし、頑張ります!」
あたしはペコッと雪名先輩に頭を下げた。
すっごく嬉しい。
あたしはもらったものを一つ一つ手に取っては、これは何に使うんだろう?と興味津々な気持ちになってテンションが上がった。
「だから言ったでしょ?
一人で溜め込む必要はないんだから
何かあったらすぐに俺たちを頼ること」
「はいっ!ありがとうございます!」
あたしは大きく頷きながら返事をした。