恋心と愛心

2、恋心

楽しいことには必ずと言っていいほど悪いことがつきもので。
席替えから3週間たった翌日から恐怖のテストが行われた。
「ヤバいやば~っい!マジわかんなかったんだけど~。」
お昼ご飯中、夏帆はずっとそんなことを言っていた。それを余裕を持って聞けるほどあたしは賢くなく。
「あたしもマジヤバいっ。赤点決定だぁ~。」
と一緒にうろたえた。
満里奈はテストだというのに欠席していた。

満里奈はよく学校を休む。何故だか分からないけど。それを夏帆と一緒に心配すると
「ただの風邪だよ。」
と言うのだった。
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