くるりんぱ=問題児!?
「あれ、聞こえちゃったんすか?」
「絇瑠が声でかいから…僕は悪くないね」
「え、ほ、歩影君、ホモじゃない…の…?」
「…当たり前じゃないですか。
そりゃ、絇瑠は尊敬に値しますけど、ラブまで行くような異常な人じゃないです。
僕が絇瑠の唇を奪いたいだの、虐めたいだの、写真撮りまくってるだの、本気ですると思ったんですか?」
思わず、ジッと歩影君を見る。
「……」
いや、無言になるやろ。
あんだけ、生々しい発言聞いたらさ?
「……あの、無言やめてくれませんか?
そう見られてたのは心外ですね。
言っときますけど、僕、ちゃんと彼女いるんで」
「!?!」
わたしが言葉を欲するよりも早く、巫美が口を開く。
「嘘!!歩影君、彼女いたの!?
うわぁ、くるりんぱ君だっけ?
ドンマイ!」
「うわ、なんすか、そのドンマイ!って!!
いいですよ、俺はちゃんと落としますもん」
「ヒューヒュー、男前発言〜!!」
嶺央までもがからかう。
「…落とす?
何を?お年玉?」
キョトンとしてしまうわたしを見て、4人(亜衣を除く)はため息をつく。
ひどい、わたしの顔、そんなため息がつくほどひどいの…?
「「くるりんぱ、頑張ってね」」
「うっす」
1人蚊帳の外…泣