くるりんぱ=問題児!?
「…そう…だね……」
わたしはある強い罪悪感で胸を締め付けられていた。
…お母さん……、何でそんなこと言うの?
何でこのテレビを出したの?
「そんなのいーから、ねーちゃんもかーちゃんも飯食おーよ。
ってか、これから俺の好きなバラエティ始まるからチャンネル変えるよ?」
「あぁ、ごめんごめん。いいよ。
さぁ、食べようか!」
「「「いただきます!」」」
食卓はみんな楽しく、明るく食べている。
春馬も、お母さんも。
…ごめん。
……ごめんね。
………本当にごめんなさい。
この楽しい日々が続くなら、やっぱり乗りこえようなんて思わないほうがいいのかもしれない。
タイミングがいいのか悪いのかわからな
・・・・
いけど、あの和香先輩の映像は、苦い記憶を思い出させるのには効果てきめんだった。
和香先輩が嫌いなんじゃない。
あの人が…怖いんだ……。
和香先輩と一緒にいたあの人が…。
でも、バスケをしているみんなを見ると乗り越えたくなってしまったんだ。
それがまた、更なる悲劇を生むとは知らずに…。