社内恋愛発令中【完】
いろいろと思い当たる節があったが



「大丈夫ですよ」



お酒の勢いは仕方が無い、とあたしは笑う。



「あーもう、やっぱり1杯だけにしておけばよかった」



そう蓮也さんが頭を抱えて、あたしにごめんね、と一言。



「1人で大変だったでしょ」



「いえ全然…!」



部下の配慮を怠らない蓮也さんが、酔ってしまったとしても憧れの的ということに変わりはない。



むしろお酒のせいにしない蓮也さんは素敵だ。



そんなこんなで時計の針が15時を告げ、花見は終わりを迎えた。



「お疲れ様でした〜!」



あたしは最後に帰ろうと、上司や先輩を見送ることに。
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