社内恋愛発令中【完】

「…ご、ごめんなさい」



やっと出た言葉に、社長は机を蹴って怒鳴った。



「ごめんなさいじゃないんだよ！！目上の人に謝罪の意を表したいなら申し訳ありませんでしたって言いなさい！！」



足が震えて力が入らない。



座り込んでしまいそうになるのを抑えながら、震える口で言葉を発する。



「も、申し訳、ありませんでした…っ」



「責任なんて取れないんだろうから、そこで土下座しなさい」



社長が冷たくあたしを見て、冷たく言葉を放った。



涙が出そうになるのを堪えながら、その場にしゃがみ込もうとしたあたしの肩を蒼井さんが叩く。



見上げると静かに首を振った。



「社長、今回の件は私が頼んだ仕事です。双葉はその仕事を断れず受けただけのこと」



蒼井さんは頭を深々と下げて。