社内恋愛発令中【完】
「双葉のミスは、確認を怠った私の責任でございます。どうか双葉のことは許してやっていただけないでしょうか」
その頭を下げたまま、社長に頼み込んだ。
「…蒼井くんがそこまでする必要はない。頭を上げてくれ」
社長は静かな口調で蒼井さんにそう告げると、その目はあたしを捉える。
「今回は大きな契約ではなかったから、蒼井くんの顔に免じて目を瞑るが…」
そう言うと資料をあたしに投げつけて、
「反省をして、同じミスは絶対にしないようにしなさい」
もういい、と戻れのジェスチャーをする。
あたしと蒼井さんは頭を下げ社長室を出た。
廊下に出た瞬間、やっと肺に空気が流れ込む。
震えていた足の力が抜け、社長室を出た瞬間崩れ落ちた。
「お、おい」
その頭を下げたまま、社長に頼み込んだ。
「…蒼井くんがそこまでする必要はない。頭を上げてくれ」
社長は静かな口調で蒼井さんにそう告げると、その目はあたしを捉える。
「今回は大きな契約ではなかったから、蒼井くんの顔に免じて目を瞑るが…」
そう言うと資料をあたしに投げつけて、
「反省をして、同じミスは絶対にしないようにしなさい」
もういい、と戻れのジェスチャーをする。
あたしと蒼井さんは頭を下げ社長室を出た。
廊下に出た瞬間、やっと肺に空気が流れ込む。
震えていた足の力が抜け、社長室を出た瞬間崩れ落ちた。
「お、おい」