社内恋愛発令中【完】
あたしは下手くそな笑顔を浮かべながら扉を開けた。



だけど、



「双葉、これなに?」



中にいた蒼井さんは、今まで見たことないくらい怖い顔をしていた。



「!?み、見ないで!」



あたしのバッグから、例の写真を見つけた蒼井さんが、あたしにその写真を見せながら問うた。



あたしは咄嗟にそれを奪い返そうとするが、蒼井さんがそうはさせない。



「答えろよ」



「な、なんでもないんです…!」



蒼井さんに迷惑も心配もかけさたくなかった。



できれば秘密にしておきたかった。



「双葉」
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