社内恋愛発令中【完】
目の前に整った顔が見えて、アワアワと両手を振った。



「げ、元気です元気元気!あたし元気が取り柄ですから!」



鼻息荒くガッツポーズを見せると、蒼井さんが肩を揺らして笑う。



「双葉さんって、どこでもそう?」



口元を手で抑えてあたしを見る蒼井さんの目、街の明かりが反射する。



「?はい」



訳も分からず頷けば、そっかそっかと蒼井さんはまた笑う。



「朝から思ってたけど、双葉さんって少し抜けてるみたいだね」



ニコニコと笑いながらあたしを見て、サラッとそんなことを言ってしまえる蒼井さん。



一瞬固まって抗議する。



「ぬ、抜けてるってなんですか!」



蒼井さんを見上げて、一言くらい言ってやろうと口を開けたとき
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