社内恋愛発令中【完】
「俺は双葉を「す、す、ストップ!!」



蒼井さんの顔の前に両手を突き出すと、蒼井さんは途中で言葉を止めた。



心臓がどうにかなりそうで、これ以上は聞けないと思った。



「人が話してる途中で…」



「あ、蒼井さんも蓮也さんも、人のことからかいすぎです」



余裕な顔をして、人が焦る姿を見て楽しんで。



蒼井さんは慣れているに違いない。



そう思うと、気が楽になるの同時に悲しくなってくる。



「あたしだけ焦って、蒼井さんは余裕そうで…」



蒼井さんを押し返しながら、洗い終わっていないお皿の後片付けを始めた。



「な、慣れてるからって、人で遊ばないで下さい」



「なんか拗ねてる?」
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