社内恋愛発令中【完】
ギクリとした。



確かに、あたしの今の態度は拗ねてる意外の何物でもない。



「拗ねてません」



だけど拗ねてるということを、認めたくもなかった。



「まだまだ子供だな」



ポンポン、と頭を撫でると、蒼井さんはリビングの方へと戻っていく。



あたしはお皿を片付けると、仕方なく蒼井さんのいるリビングへと戻った。



「双葉どうする?先に風呂入る?」



リビングに戻ったあたしに、蒼井さんが一言。



「…え?」



動きが止まった。



「昨日入ってないだろ?」
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