社内恋愛発令中【完】
「これこれ」



棚から何かを取り出し、あたしにそれを手渡した。



袋に入ったそれは、外からは見えないようになっている。



「2日間入らないのは嫌だろ?」



(確かに嫌だけど…!)



「で、でも…」



「ほらこっち」



こういうときに鈍感な蒼井さんは、あたしの手を引いてお風呂へ。



シャンプーの場所やボディソープの場所を説明すると、扉を閉めて行ってしまった。



あたしの手には、バスタオルと蒼井さんのスウェット、そして下着。



「…揃っちゃった…」



まさか全て揃うと思ってなかった。
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