社内恋愛発令中【完】
もともと買い物が好きなあたしは、興奮が冷めない。



「蒼井さん蒼井さん!クレープ食べましょうよ!」



「いや俺は「このイチゴチョコクレープ2つください!」



「おい」



蒼井さんの声は右から左へ。



クレープを受け取り蒼井さんに渡すと、蒼井さんは小さく溜め息を零しながら口に入れた。



「美味しいですね蒼井さん!」



「そうだな」



笑いかけると、蒼井さんは小さく頷いてくれた。



楽しくて仕方がなかった。



大きくて広いショッピングモールに来たからだけではない。



隣に蒼井さんがいるから余計だ。
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