社内恋愛発令中【完】
蓮也さんは蒼井さんを睨むように言い放つ。



なんとなく嫌な雰囲気が漂っていた。



「じゃあゲームしましょう部長」



と、蓮也さんが思いついたように笑う。



「ゲーム?」



蒼井さんが怪訝な顔をして蓮也さんを見た。



蓮也さんは頷いて言う。



「この広いショッピングモールで、詩苑ちゃんに自由に買い物に行かせる。5分たったら俺たちは詩苑ちゃんを探す。探し当てた方と今日1日一緒」



「俺たちが良くても双葉が可哀想だろ」



どうしてそんなゲームをしなければならないのか、どうしてあたしは探されるのか、そんなゲームをして何になるのか、頭にはたくさんのハテナが浮かぶ。



「詩苑ちゃん、俺たちのゲームに付き合ってくれる?」
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