社内恋愛発令中【完】
無理してでもお花屋さんになるべきだったと。
《ドアが開きます》
まずは1駅。
ある程度の人が降りて行くが、人口密度はそれほど変わらない。
右も左もハゲしか見えない。
あと1駅の我慢だ。
そう思って、つり革を掴む力を強くする。
ガタンゴトン、と揺れる電車に揺られて、あと少しで降りる駅に着くというそのとき。
「…?」
太ももの方に違和感。
揺れて誰かの手が当たってしまっているのかと思っていたけど…
そうではないらしい。
《ドアが開きます》
まずは1駅。
ある程度の人が降りて行くが、人口密度はそれほど変わらない。
右も左もハゲしか見えない。
あと1駅の我慢だ。
そう思って、つり革を掴む力を強くする。
ガタンゴトン、と揺れる電車に揺られて、あと少しで降りる駅に着くというそのとき。
「…?」
太ももの方に違和感。
揺れて誰かの手が当たってしまっているのかと思っていたけど…
そうではないらしい。