社内恋愛発令中【完】
「仕事をしてるときは上司らしい言葉と態度で、焦ったりイライラしたときは表情が険しくなります!」
あたしを見る蒼井さんの顔が、どんどん変わっていくことなんか気づくはずもなく。
「あと声のトーンとか、言葉遣いとか、荒くなるというか…」
うーん、と考え込んだあと、あたしは笑顔で蒼井さんを見上げて
「そう!二重人格みたいです!」
人差し指を立てた。
「へえ」
だけどそこに、あたしの知ってる蒼井さんはもういない。
「俺のこと、よく見てるんだ?」
「…ぶ、部長…?」
あたしの知ってる蒼井さんは、表情が優しくて、絵に描いたような綺麗な笑顔を持つ上司だ。
あたしを見る蒼井さんの顔が、どんどん変わっていくことなんか気づくはずもなく。
「あと声のトーンとか、言葉遣いとか、荒くなるというか…」
うーん、と考え込んだあと、あたしは笑顔で蒼井さんを見上げて
「そう!二重人格みたいです!」
人差し指を立てた。
「へえ」
だけどそこに、あたしの知ってる蒼井さんはもういない。
「俺のこと、よく見てるんだ?」
「…ぶ、部長…?」
あたしの知ってる蒼井さんは、表情が優しくて、絵に描いたような綺麗な笑顔を持つ上司だ。