太陽に愛された向日葵




おったまげたわたしの顔を見てケラケラわらう秋ちゃん。




「よく雑誌の美容師特集にも出てくるよ。大人気イケメン美容師として」





そこまで推されてる人なら、

興味本位でみたくなる。


別に担当してもらわなくていいから、どんなもんか

みてやろう。ふしし。




電話番号をきくと、秋ちゃんはわたしの髪をさわって口を開く。





「こんなサラサラなのに、切っちゃうの?」


「邪魔だと思われてたら嫌だなと思って」


「は?ひまりが邪魔だと思うから切るんじゃないの?」





今朝の髪の毛バサッ事件を思い返して、再度決心。


どういうこと?と言いたげな秋ちゃんを尻目にわたしはARIESさんに予約の電話をかけた。




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