太陽に愛された向日葵
「ううん、変なこと言ってごめんね。じゃあ、さっきのとこ戻りますね」
なぜ、そんな傷ついた顔をするの。
謎の罪悪感に苛まれながらわたしと神野さんは
先ほどのソファに戻る。
またスタイリストやお客さんにジロジロ見られるけど
もう気にしないようにした。
そういえば、お客さんもスタイリストさんもみんな
女だな。
男の人は神野さんだけみたい。
「志麻さん、何で髪切ろうと思ったの?」
ドライヤー中、気持ちよくてうとうとしてると
神野さんからそんな質問が飛んできた。
「邪魔だと思われてたら嫌だなと思って」
「ん、どういうこと!?」
邪魔だと思ったからじゃないんだ?
なんて笑っている。
秋ちゃんと一緒だ。