幸せに・・・なりたい。

**一緒に暮そう


「いいの?おばちゃん達といて。
迷惑にならない?」
「何言ってるの。
大悟と久美の子だよ。
私と崇にとっても
我が子と同じ。

これが、逆でも
同じこと言ったはずだよ。
大悟と久美も。」
と、言ってくれた。

「そうだね。母さんと父さんなら
そう言ったはずだね。
わかった、宜しくお願いします。」
と、頭を下げた。

いくら仲の良い友人の子でも
他人を家に迎える事は
大変な事ではないか
と、思うが。
今の愛浬亜には
一人で生活することは出来なかった。

「うん。じゃあこの話も終わりね。

次に、あの家をどうする?
愛浬亜にとっては、
大悟と久美との思い出の家。
だけど私は、
愛浬亜には、もうあの事件の事は
忘れて生きてほしいの」
「そうだね。
父さん、母さんの思い出は、
私の胸の中にあるから。」
と、言った。

「では、無くすよ。
中の整理は、私に任せてね。
何か、愛浬亜がこれは?
と言うものあれば言って。」
「アルバムだけかな。」
「うん、わかった。
話は、これだけかな。
そして、今から何があっても
私や茜には何でも話すんだよ。
わかった?」
と、念をおすから
「うふふっ、うん、うん、わかった。」
と、話していると

コンコン!
崇おじさんだった。
「愛浬亜は、話は終わったか?」
「うん、崇おじさんありがとう。
これから、宜しくお願いします。」
と、言うと
「ああ。もちろんだよ。」
と、言って微笑んでくれた。

「愛浬亜、俺が怖いか?」
と、聞いたから
「大丈夫。最初びっくりしただけ。
崇おじさんは大丈夫だよ。」
と、言うと
ホッとした顔をした。

それから、
「愛浬亜、
今から話す事は医者としてな。
愛浬亜は、今後何らかの症状が
出ると思う。
だから、退院するまでの間
心療内科の先生に診察してもらおうと
思っているんだが?」
と、心配そうに言われて
「うん、わかった。おじさんに任せる。」
と、言うと

すると、おじさんは誰かに電話した。
直ぐに、< コンコン >

入って来たのは、
若い男性の先生で
私は、思わず目を瞑り
両手を握り絞めた。
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