幸せに・・・なりたい。
**嫌じゃない
崇おじさん。
美沙おばちゃん。
茜が
私を心配して、気にかけてくれて
それなのに応えられない。
そんな·····自分が、嫌で嫌でたまらない。
高木先生も、
色んな話をしてくれる。
先生が、小さいときの話や
学生の時の話やお医者さんに
なった時の話を·····
でも、私は何も応えられなかった。
そんな日々の中で
高木先生が、外に連れて行ってくれた。
どこに行くのかと思っていたら、
両親のお墓だった。
私は、食事もとれていないし
寝たきりでいたから歩けない。
だから、いつも高木先生が
抱き抱えてくれていた。
本当に、不思議と
先生だと、怖さも嫌悪もない。
安心で、穏やかな気持ちになる。
先生は、お父さん達のお墓で
「愛浬亜は、お父さん達のとこに
いきたかったのだろう。
でも、お父さん達は、
望んではいなかったんじゃない
僕は、どんなに愛浬亜に
恨まれても、愛浬亜を助けて
生きていて欲しかった。
愛浬亜が、辛い思いだけを
持っていくのは嫌だったし
自分が、愛浬亜のそばに
いたかった。
それても、愛浬亜が
この世界で生きて行くことが
辛いなら、僕も一緒に行くよ
僕は、愛浬亜を愛してる。」
と、言った。、
そう、お父さん達は、私に生きて
幸せなりなさい。
と、言った。
うん?
‥‥‥先生が‥‥私を‥愛してる?
先生は、自分がそばに居る事が
私の負担になっていないか
心配していた。
嫌じゃない。
と、言いたいが言えなかった。
辺りが暗くなると
そろそろ、帰ろうかと
先生に言われたが
まだ、帰りたくなくて
先生の服を握りしめて
首をふった。
先生は、
じゃ、もう、少しだけ。
と、言ってくれた。