幸せに・・・なりたい。

**愛浬亜の何?


月曜日から、専門学校に通い始めた。

行きも帰りも茜が一緒だ。
ときには、綾が迎えにきてくれて
茜と三人で帰ったりした。

フラワーデザイナー科にも
男性がいる。
数人だから、
なるべく関わらないように
過ごしていた。

今日は、茜より
早く終わったから
茜を待っていると
二人組の男の子達が
近づいてきて
「水樹さんですよね。」
と、言う。

私は、下を向き
手に力をこめて
「近寄らないで下さい。」
と、言うが
聞こえているのか
いないのか
近づいてきた。

冷や汗が、出始め
カタカタとふるえがきて
頭が、真っ白になる寸前
「愛浬亜、大丈夫。
僕だよ、大丈夫、大丈夫。」
と、抱き締められた。

『あ~、綾だ。』と
ホッとしたとたん
意識が途切れた。

綾は、愛浬亜を抱き抱えた。

すると、人垣を掻き分けて
茜が、走ってきた
「綾君、愛浬亜は、大丈夫?」
「うん。
間に合ったから大丈夫だよ。」
と、言うと
茜は、ホッとしていた。

綾は、車に愛浬亜と茜を
乗せて帰った。

生徒たちは、愛浬亜には
過保護でイケメンの彼氏がいると
瞬く間に噂は、広がっていった。

愛浬亜は、しばらくすると
目を覚ました。
『あ~、自分は、
また、意識をなくして
綾に連れて帰って貰ったんだ。』
と、考えいると

すると、綾が入ってきて
「また、迷惑かけたんだ~
とか、思ってないよね。
愛浬亜?」
「だって‥‥」
「僕は、愛浬亜の何?
彼氏だよね。
みんなに知って貰えて
僕は、とても嬉しいんだけど。」
と、言うから
「綾。いつも本当にありがとう。」
て、言うと

綾は、笑いながら
私を抱き締めてくれた。
< 37 / 70 >

この作品をシェア

pagetop