幸せに・・・なりたい。
**僕に下さい
綾と茜のお陰で
前回みたいに、
落ち込むことはなかった。
崇おじさんから
「愛浬亜と茜の専門学校の
入学祝いをしよう」
と、言われた。
茜が、入学した時には
私が、悪かったから
出来なかったんだ。
「ごめんね、おじさん。
茜のお祝いを盛大にしてね。
私は、ついででいいから。」
と、言うと
美沙おばちゃんが
「あら、愛浬亜は、快気祝いよ。」
と、言ってくれたから
「ふふっ、ありがとうございます。」
と、言った。
その日は、綾も来てくれて
綾は、茜と私にお揃いの時計をくれた。
史人さんもきてくれて
花束をくれた。
茜には、何もなくて
プンプン怒っていたから
洋服を買いに連れて行く
約束をさせられていた。
崇おじさん、美沙おばちゃん、茜、
史人さん、綾、そして私。
6人で楽しく料理も美味しく頂いた。
史人さんとも、
話しをする事が
出来はじめて良かった。
綾が、ずっと手を
繋いでくれていたのもあるが。
食事が、終わる時に
綾が、
「崇さん、美沙さん
愛浬亜が、専門学校を卒業したら
僕に愛浬亜を下さい。」
と、頭を下げた。
崇おじさんと美沙おばちゃんは、
びっくりしていたが
茜が
「おめでとう、愛浬亜。
幸せになるんだよ。」
と、言うと
崇おじさんは、
「愛浬亜は、どうなんだ?」
と、言うから
「いま、始めて、聞いたけど
私も綾と生きていきたい
と、思っています。
おじさん、美沙おばちゃん
お願いします。」
と、言うと
「わかった。
綾、約束しろ。
愛浬亜を絶対に泣かすな。
住まいは、うちから10分以内。
一週間に一度は、愛浬亜を
うちに寄越せ。いいなぁ。」
と、言った。
すると、茜と美沙おばちゃんは
大笑いした。
史人さんは、呆れた顔をしていて
綾も、笑いを堪えていた。
私は、嬉しくて
涙が溢れていた。
綾は、私を抱き締めて
「愛浬亜、プロポーズは、
きちんとするからね。」
と、言うから
うん、うんと、頷いた。