幸せに・・・なりたい。
**騒ぐ女性
その週の週末に
綾は、愛浬亜をドライブに誘った。
朝、ゆっくり用意して
西森家に愛浬亜を迎えに行くと
美沙さんが、ニコニコして
迎えてくれた。
美沙さんは、今日俺がすることを
見破られてるな。
と、思った。
愛浬亜が、茜ちゃんと玄関にあらわれて
「綾、おはよう」
「綾君、おはよう」
と、二人で挨拶をした。
「愛浬亜、茜ちゃん
おはよう」
と、言って
「では、美沙さん、茜ちゃん
愛浬亜をお預かりします。」
と、言うと
「「はいはい」」
と、二人は、にやけて。
外にでると、綾は直ぐに
愛浬亜に手を差し出して
二人は、手を繋いで
綾の車に向かった。
すると
「愛浬亜、上着。」
と、茜ちゃんが、走ってきて
愛浬亜に渡すと
「茜、ありがとう。」
「うん、楽しんでおいで。」
と、言った。
茜は、愛浬亜の嬉しそうな顔をみていて
自分も、嬉しかった。
辛い思いばかりしている
愛浬亜に、ただ、ただ、幸せに
なって欲しかったから。
すると、いきなり
女性が合われて
英語で、愛浬亜にまくし立てた。
「なぜ、史人と、一緒にいない?
史人をすてたの?
私が、どんな気持ちで
史人を諦めたと思っているの!」
と、わめいた。
愛浬亜は、外人で
綺麗な人だけど、凄い形相に
カタカタと、震えがでて
綾は、不味いと思い、
女性に
「だまれ!!」
と、言って
「愛浬亜、大丈夫。大丈夫。
僕だけを感じて。」
と、抱き締めると
愛浬亜は、綾の服をギュッと
握りしめていた。
「綾、この人は、何か誤解してる?」
「みたいだね。説明するよ。
このまま、僕の中にいて。」
と、言うと
愛浬亜は、コクンと頷いた。