奇跡がほしい少女へ


side→→→kokoro


行きつけのカフェの、はす向かいのちょっとボロいCDショップ



そこで聞いたあの曲のあの歌詞は今でも覚えている



別に、心に響いたとか、そういうんじゃない



初めて聴いたときは「きもっちわる、相手が困惑して満足?感覚どうかしてんじゃないの。」っておもったし、気にもとめなかった



つもりだったんだけど。



なぁんか忘れられなくて、CDショップいくたびに、試聴コーナーで聞き入ってしまった。




「これ…バンドかな。」




試聴5回目でCDジャケットをみる。










「ら……ライス?」









「ンなわけないでショ。ライズだよ、rise。おねーさん英語も読めないの?」




っは?なんだこのクソヤロウは。




ていうか、



「あの、おねーさんて。どうみても同い年か年下にしか見えないんですけど?」





な、なんだ。その“鳩が豆鉄砲くらった”みたいな顔は。




「あ…いや、これはしつれーしました。やっぱ人ってみてくれで判断しちゃいけないんすね」



そう言うと無邪気に笑って。





だから












一瞬にして、胸が15回ほど高鳴ったんだ

















< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop