奇跡がほしい少女へ
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行きつけのカフェの、はす向かいのちょっとボロいCDショップ
そこで聞いたあの曲のあの歌詞は今でも覚えている
別に、心に響いたとか、そういうんじゃない
初めて聴いたときは「きもっちわる、相手が困惑して満足?感覚どうかしてんじゃないの。」っておもったし、気にもとめなかった
つもりだったんだけど。
なぁんか忘れられなくて、CDショップいくたびに、試聴コーナーで聞き入ってしまった。
「これ…バンドかな。」
試聴5回目でCDジャケットをみる。
「ら……ライス?」
「ンなわけないでショ。ライズだよ、rise。おねーさん英語も読めないの?」
っは?なんだこのクソヤロウは。
ていうか、
「あの、おねーさんて。どうみても同い年か年下にしか見えないんですけど?」
な、なんだ。その“鳩が豆鉄砲くらった”みたいな顔は。
「あ…いや、これはしつれーしました。やっぱ人ってみてくれで判断しちゃいけないんすね」
そう言うと無邪気に笑って。
だから
一瞬にして、胸が15回ほど高鳴ったんだ