心の叫び

もう戻れない

クラスの同窓会。
5年ぶりに みんなと再会した。

「あなた…変わったね!綺麗になった。」
私を見て 皆が言う。

そうだよ。私は変わった。

あの頃は
「アンタ、ホントにブスだな!」
そう言われ続けて 散々嫌がらせをされた。
それで学校生活はめちゃくちゃ。
最悪な青春をおくった。

だから 卒業してから
雑誌を読んで メイクや服の勉強を沢山したんだよ。
変わるために。

「あっ!アンタ!」
聞き覚えのある声。
一度たりとも忘れない。

私に嫌がらせをした張本人。
アイツに私は聞きたいことがあった。

なぜ 昔…私に嫌がらせをしたの……?

彼女はケラケラ笑って言った。

「 単なる暇つぶしだよ。それに ターゲットにしたら 他のアンタを嫌ってるやつらとも仲良くなれるし。悪口言ってー、仲間増やすーみたいな?」


…?
なにそれ?
私は 利用されただけ?
ゲーム感覚だったの?

アイツらのせいで 私は……
肉体的に 精神的に ボロボロになったのに。

夢にまで出てくるほど トラウマになってたのに。

……毎日怯えながら過ごしていた。

アイツらがこんなことをしていなかったら……

楽しい学校生活をおくれただろう。

ねぇ!私の青春時代を返して!

そう言っても もう遅い。
時間は戻ってくれないのだから______。
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