お嬢様の秘密・座談会
ユ「まあ葵が来てからでもいいよね。次は誰かな?」


ドア付近に立つ細いシルエット。


真「私かしら?」


シースルーのドレスをさらっと身に纏う姿は流石である。


夏「真理亜様、お願いいたします。」


ユ「お姉様!」


もちろん理央も一緒である。


お姉様はこたつに座れないのか...。


真「ユリが座っているのは何かしら?布団のようだけれど...。」


ユ「え、知らないんですか!?」


ユリがこたつについて一生懸命語っている間に...。


秋本真理亜(西月真理亜)


世界お嬢様ランキングなるものがあるが、常にトップを維持。学園内でもトップの座に座る。名門西月家の一人娘だが、祖母は現秋本家会長の姉である秋本さよのため、ユリとは実際のところはとこということになる。西月家、およびさよの権力略奪に巻き込まれる悲惨な少女時代から、精神的、足を悪くしてしまい療養中。現在は正式に秋本家の養女となり、穏やかに暮らしているらしい。同学年だが年は二つ上。


真「そうなのね。初めて見たのよこたつというんだったかしら。」


車いすを引いている理央を見上げる。


真「フラワー宮にも置けないかしら。」


理「あとで職人を呼んでおきましょう。」


こういうところがお嬢様か、と参考にするユリであった。
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