Last Letter~手紙がくれた想い~
本番
「絶対、成功させるぞ!」
舞台袖で俺たち4人はハイタッチ
もうすぐ、Black Knifeの出番だ。
『それではみなさん!
次はお待ちかね、Black Knifeです!!
みなさん、どうぞ!!』
司会者がそう言うと拍手が起こる。
俺たちはそれぞれの楽器の前に立った。
まず、俺がマイクを取って喋り出す。
「みなさん!学校祭は楽しんでますか?!」
学祭のときだけ、俺はいつもとは違うテンションになる。
だって、あのいつものままだったら
客席のみんなのテンションまで下がっちゃうだろ??
ってか…人、多くね??
「来てくれてありがとうございます!!
それではさっそく1曲目
俺たちがバンドを組んで初めて演奏した曲、
『ヒツゼン』
です。」
俺がそう言うと客席が一気に静かになった。
そして、俺はギターを弾き始める。