Last Letter~手紙がくれた想い~




『一目見て、好きになったんだ


話したこともないけれど、
キミのことが頭から離れない


僕のキモチ、歌にのせてキミに届けるよ』


俺はとにかく必死で歌った。


最初は緊張でガチガチだったけど、
歌ってるうちに気持ちよくなっちゃって俺のテンションが上がっていく。


後ろを見れば弘斗も雅樹も俊もいて。

前を見れば俺の声に耳を傾けてくれてるみんながいて。


つくづく、幸せだと感じた。



『「わぁぁーー!!!」』

最後の1音まで弾き終わるとみんなが立って拍手をくれた。


グッと胸が熱くなって、
涙が出そうだった。


けど、そこは我慢する。

今のはきっと、あまりの達成感で気が揺るんでしまったからだ。



「ありがとー!!

今年は卒業式でもライブをする予定なので、お楽しみに!!


本当に今日はありがとうございました!」


手を振りながら俺たちは舞台袖へ下がる。


舞台袖へ行ってもみんなの拍手が聞こえて。




俺たち4人は顔を見合わせてニヤニヤと笑っていた。






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