Last Letter~手紙がくれた想い~
『弘斗!木村!田中!今道!!
あんたら、クラスの手伝いしなさいよ!』
いろんなクラスを回っていると後ろからそんな怒鳴り声が聞こえた。
俺たち4人は視線を交わして走り出す。
まずい…あの声は村瀬だ。
俺たちはステージが終わったあと、クラスの手伝いをすることになっている。
けど、めんどくさくて教室に行っていないのだ。
そして今、村瀬に見つかってしまった。
めんどくせぇ…
「よしっ!二手に分かれるぞ!!」
弘斗がそう言って雅輝と俊が廊下を右に曲がる。
俺と弘斗は階段を駆け上がる。
「なぁ、弘斗」
階段を昇りながら気になっていたことを聞く俺。
正直、しんどい。
「お前、村瀬に告ったの??」
この前、言ってたよな?
村瀬に告白する、って。
けど、そのあとなんの報告もない。
だからずっと気になってたんだ。