Last Letter~手紙がくれた想い~
俺と弘斗と村瀬
『あ…その…弘斗…』
村瀬が頭を振る。
俺はただ立ち尽くすことしかできなくて。
「いいよ、香織。
俺だってちゃんと香織にそういうこと言ってないし。」
弘斗が笑う。
でもその笑顔は明らかに引きつっていて。
見てるこっちが苦しくなった。
『でも弘斗…「香織!」
弘斗が村瀬の声を遮る。
なぜか弘斗は怒ってるみたいで。
「もういい、っつってんだろ?!
俺はお前が好き。
でも香織はそのこと知らなくて俺に恋の相談をした。
それだけのことだろ?!」
そんな弘斗の声に村瀬が怯えている。
「おい、弘斗。
いくらなんでも言い過ぎなんじゃねぇの?」
俺が口だしすることじゃないかもしれない。
でも、言わずにはいられなかった。
「うっせぇんだよ!!」
弘斗はキリッと俺を睨んだ。
そして俺の胸ぐらを掴み壁に押し合てる。