Last Letter~手紙がくれた想い~
「ごめん…村瀬
俺、好きな奴いるんだ。」
なぜか村瀬は笑う。
『やっぱり…そうだよね。
って、迷惑だった?
木村、告白されたとき
好きな人いないけどいる、って言って断るんでしょ?
あたしの告白でも…そういうこと言うの??』
すごく、村瀬の目は哀しそうだった。
お前…なんで笑うんだよ…
「違う。そうじゃない。
お前は俺にとって特別なんだ。
他の子とは違う。
でもその特別は友だちとして…って意味で。
だから、その特別なお前には俺は本当のことを言う。
俺、今好きな奴いるんだ。
どうしようもないくらい好きで。
人生初の恋の最中なんだ。
なぁ、村瀬。…お前は間違ってる。」
村瀬の目が揺れる。
なんで、動揺してんだよ?
俺はたった一言、
「間違ってる」
って言っただけだぞ?