Last Letter~手紙がくれた想い~
Third Letter
真っ赤な夕日
「弘斗…最近、おかしいよな」
授業後、窓際に固まる俺ら3人
俺と俊と雅輝
いつもならここに弘斗もいるはずなんだけど、
アイツは今、ここにいない。
「まさか…女か??」
俊が俺を見る。
俺はさ~と、言って軽く交わす。
「弘斗…今、何やってんの?」
俊がそう言うと大欠伸をした雅輝が窓の外を指す。
そこには仲良さげに女の子と歩く弘斗がいて。
それを見た俺らは同時に溜め息をつく。
「なんなんだ?アイツ…
今日、練習するっつっただろ…」
雅輝がずれてもいない眼鏡をクイッと上に上げる。
これはコイツの悪い癖。
自分が納得いかないことがあると、よくやるんだ。
「まあ…仕方ないだろ。
今日は弘斗なしで練習やろうぜ?」
俺は呆れ顔の2人を引き連れ音楽室へ向かう。
ったく、弘斗…
お前、しっかりしろよ…