Last Letter~手紙がくれた想い~
「大樹には…関係ねぇじゃん!
なんでお前にそんなこと言われねぇといけないんだよ?!
お前は…香織と付き合ってるんだろ?!
だから俺がどうしようと関係ねぇじゃん!!」
俺の頭は猛スピードで回転を始めた。
弘斗…勘違いしてたのか??
「弘斗…俺、村瀬と付き合ってねぇよ?」
俺は弘斗の胸ぐらを離し、非常階段に座り直す。
「なんでわざわざウソつくんだよ?
別にそんなウソつく必要ねぇだろ??」
やっぱりコイツ、勘違いしてる。
まさか…そのせいで弘斗はこんなに変わっちゃったのか??
「お前…なんで俺と村瀬が付き合ってると思ったんだよ?」
弘斗がほんの少しだけ頬を赤らめる。
そして
「あの日…俺が香織に告白したじゃん。
で、前に大樹が好きな人できた的なこと言ってたから…
だから…その…大樹は香織のことが…好きなんだと思ってて…
しかも昨日、教室で机に伏せてる香織の頭に大樹が手…乗せてたし…
だから…2人は付き合ってるんだと…
え…違うの…??」
俺は堪えきれなくてなって吹き出した。
弘斗…お前、最高だよ!