Last Letter~手紙がくれた想い~
読み終えた俺は目を時計にやる。
でも短針は9を過ぎていて。
面会時間…過ぎてるよな
そんなこと、頭で分かってるのに足がソワソワして。
「兄ちゃん…どうしたの??」
そんな俺を見て智樹が首を傾げる。
「いや…なんでもない。
ちょっとコンビニ行ってくる」
俺は立ち上がりサイフと携帯だけを持って家を出た。
決して病院に行くつもりではなかった。
本当にそんなつもりじゃなかった。
それなのになぜか足は病院のほうへ向いていて。
それに気がついた俺は近くのコンビニに入った。
よかった、ここが病院の近くで。
病院の近くならコンビニも結構ある。
おかげで病院に行ってしまうのを防げた。
「いらっしゃいませ~」