Last Letter~手紙がくれた想い~





「お疲れ」


俊は俺の横に座る。



「寒いだろ?これやるよ」

俊はポケットからホットコーヒーの缶を取り出して俺に渡す。


「おう、さんきゅ」


それを受け取り両手で包む。

意外にもコーヒーは温かくて一口飲むと胸に染み渡りなぜか安心した。



「大樹…なんかあった??」


おもむろに口を開いた俊はそんなことを言う。



「…………なんもねぇよ」


そうすると俊は俺を睨んだ。



「別にさ、お前とこうして話するつもりなんてなかった。

だけど今のお前の顔、すげぇ色が滲み出てる。」



「何色が滲み出てるんだよ?」


俊が何を言いたいのか分からなかった。



「心配しまくってる色。

どうした?また春樹が発作でも起こしたか??」


俊…お前ムカつく


何も言ってないのに人の心ん中覗きやがって。


ふざけんなよ…





< 133 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop