Last Letter~手紙がくれた想い~
「俊って…彼女、いるよな?」
確か俊には4年ほど付き合っている彼女がいたはず。
「あぁ…いるよ」
それを聞いた俺は俊に問う。
「もし、お前の彼女が病気で入院してたらどうする??」
なんて意味の分かりにくい質問なんだ、と自己嫌悪になりかける。
「そんなの考える必要もねぇよ。
毎日、彼女の顔見に行く。
どんなに忙しくてもな。」
「だよな」
俺は立ち上がり、大きく伸びをする。
「今日、お前と話せてよかった。
じゃ、また明日な」
俊は意味が分からない、という顔で俺をみていたが
「ヘンなの」
と、呟き立ち上がった。
俺、決めた。
明日…悠香のとこへ行く。
待ってろよ…悠香
ただ、このときの俺はまだ知らなかった。
悠香の親類関係も
病気のことも
何も、知らなかった……